こんにちは。ある程度自転車に慣れると、一つの真理に気づきます。
「街乗りにフロント変速いらなくね?」
そうなんです。部品点数が増えるのでメンテナンスが必要な箇所も増えますし、重量も増えますが、サンフランシスコみたいな町じゃなければ街乗りでのメリットはほぼありません。
そこで今回はフロント変速を撤去し、街乗りに最適なフロントシングル仕様にコンバージョンする方法を解説していきます。
目次
必要な工具
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クランクリムーバー
その名の通り、クランクを外す工具。
今回の作業では必須です。
モンキーレンチ
クランクリムーバーを回すのに使います。
何かと便利なので持っておくことをお勧めします。
六角レンチ
シフターとフロントディレイラーを外すのに必要です。
これも自転車のいろいろな箇所で使うのでワンセットあると便利です。
ワイヤーカッター
シフトワイヤーを切るのに必要です。
ワイヤーは消耗品で定期交換するものなので、持っておくとブレーキワイヤーなどの交換にも使えます。
チェーンカッター
フロントディレイラーを外すために、一旦チェーンを外す必要があります。
ミッシングリンクが導入してあれば必要ありません。
必要な部品
チェーンリング
こちらの45Tのものがおすすめ。
筆者は中古で手に入れたPROWHEELの44Tを使っています。
事前にフレームとのクリアランスの確認をお勧めします。
ミッシングリンク
一度切ったチェーンを再取り付けするのに必要な部品。
太さに種類があるので、自分の自転車の変速段数に合わせたものを買いましょう。
作業手順
実際の作業手順に移っていきます。
実験台車種はGIANT ATX850です。
チェーンを取り外す
チェーンカッターをあてがい、ハンドルを時計回りに回します。
ねじの進む力で圧入されているピンを押し出す仕組みです。
このようにピンが反対側に押し出されたら切れています。
チェーンカッターを取り外す際にチェーンがリアディレイラーの力で後ろに向かって飛んでいかないよう注意してください。
クランクを取り外す
最初に8mm六角レンチでクランク中央部のボルトを反時計回りに回し、外します。
ボルトが取れるとこのようにネジ穴が姿を現します。
ここにクランクリムーバーを取り付けていきます。
クランクリムーバーはこのように、中心の部分が少し引っ込んでいる状態で取り付けます。
クランクリムーバーを時計回りに回して取り付けます。
手でぎゅっと締めれば完了です。
クランクリムーバー中央部のねじを時計回りに回します。
手で締められるところまで締めたら、モンキーレンチでさらに時計回りに回します。
ねじの力で押し出されたクランクが外れました。
フロントディレイラーを取り外す
フロントの変速は根こそぎ撤去しますので、これも不要です。
一速に入れた状態で作業を行います。
インナーワイヤーを取り外しますので、インナーエンドキャップを切り落とします。
インナーワイヤーの固定ボルトを緩めます。
完全に外す必要はありません。
インナーワイヤーを引き抜きます。
フロントディレイラーをフレームに固定しているバンド部分の固定ボルトを緩めます。
完全に取り外すと、バンドが開いて外せます。
残りの部品を撤去する
機種によって異なるので割愛しますが、ハンドルに固定されているシフターとそこから繋がるワイヤーを撤去します。
新しいチェーンリングを取り付ける
向きに注意しながら、新しいチェーンリングをはめこみます。
クランク固定ボルトを締めます。
クランクとレンチを両方持ってしっかりと本締めも行いましょう。
チェーンを取り付ける
切断したチェーンの片一方は画像のような状態になっていますが、
この状態ではミッシングリンクがつきませんのでカットします。
チェーンカッターで一コマ切ると反対側と同じくこのような状態になります。
車体にチェーンをかけて、ミッシングリンクをはめ込み、チェーンを繋げます。
ミッシングリンクの使い方について後日解説予定です。
これにて完了です!