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【過走行車復活】ママチャリのボトムブラケット整備方法

こんにちは。皆さんの自転車は今まで何キロくらい走ったでしょうか?

僕の通学用自転車は一年で8000km走ります。

この記事では、主に5000km以上走ったママチャリ向けのボトムブラケットの整備方法について解説していきます。

 

目次

 

 

ボトムブラケットって何ぞや

そんな人が大半だと思います。

一言で言うと、クランクの回転軸です。

この画像の真ん中の部分です。

中にシャフトとベアリングが入っており、ここが回転することでペダルを踏む上下運動を回転運動にし、後輪に伝達することができます。

しかし、走行距離が延びると内部のグリスが劣化したり、鉄粉が混じったりして駆動抵抗が増します。

抵抗が増えるのは自転車にとっても人間にとってもよくありません。

そこで、一度分解して古いグリスを除去し、新しいグリスを塗ってやる必要があるわけです。

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準備するもの

※画像をクリックするとAmazonのページに飛びます。

グリス

チューブ入りのものを使います。

ホームセンターなどでも売られています。

 

 

 

大口モンキーレンチ

普通のモンキーレンチではワン部分を回せません。

専用工具もありますが、高価なうえに使い道も限られるのでこちらをお勧めします。

 

 

タガネorマイナスドライバー

ロックリングを回すのに必要です。

ここに関しては専用工具よりこっちの方がやりやすいです。

 

 

金槌

タガネを叩くのに使います。

 

 

コッタレスクランクリムーバー

一番外側の部品であるクランクを外すための工具です。

非常に便利なのでこれは持っておいて損はないと思います。

 

 

作業手順

 クランクを外す

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クランク中央のキャップを外すと、このようなナットが出てきます。

 

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クランク抜き工具のソケットになっている側をはめこみ、反時計回りに回して外します。

さびついて回らない場合はCRC 5-56を吹くと高確率で回ります。

 

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クランク抜きのねじになっている側を時計回りに回して取り付けます。

手で回せなくなったらレンチで回せるだけ回して締めこみます。

がちがちに締める必要はありません。

 

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クランク抜きのソケット側を時計回りに回し、工具で締めこみます。

すると、クランクが押し出されるようにして取れます。

 

反対側も同じ作業を行います。

 

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取れるとこんな感じ。

 

ボトムブラケットを開ける

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ロックリングの切り欠きにマイナスドライバーかタガネを当てて、反時計回りに回るように金槌で叩きます。

さびついて回らないときは5-56を吹くと高確率で回ります。

 

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一度回れば、あとは手で回せます。

 

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ロックリングが取れたら、大口モンキーレンチでワンと呼ばれる部分の凸を掴み、反時計回りに回します。

 

清掃とグリスアップ

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中から取り出した部品を並べてみました。

右から二番目の部品はベアリングリテーナーという部品の残骸です。

これはほかの部品に傷をつけてしまうので、なしで組み立てます。

 

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真っ黒に汚れているので、中性洗剤とぼろタオルで清掃しました。

 

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並べた画像で左から二番目にあった部品、ワンの内側とねじ部分にグリスを塗りました。

 

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リテーナー破損の影響でバラバラになって出てきたベアリングボールを並べ、その上からさらにグリスを塗ります。

何故右側にあった部品を左に移すかというと、右側の方が駆動系に繋がっている分負荷が大きいためです。

ここでローテーションしておくことで寿命を延ばすことができます。

 

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シャフトのベアリングと接触する部分にグリスを塗ります。

突き出しが大きい方が右側です。

 

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ばらけていない方のベアリングをはめました。

 

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ベアリングの上からさらにグリスを塗ります。

 

組み立て

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シャフトとベアリングを車体に戻します。

 

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ワンを時計回りに回して戻します。

この時の締め込み具合でシャフトの回転が変わります。

緩すぎると左右にがたつきます。

締めすぎると回転が渋くなります。

実際に回しながらこの中間の締め具合を見つけてください。

 

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ロックリングを締めます。

手で締められるところまで締めたら、ドライバーをあてがって金槌で軽くたたいてやります。

 

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クランクをはめ込み、ナットを締めれば完成です!!