こんにちは。
道行く自転車を見ていると、かなりの割合でチェーンからガリガリと異音を鳴らしながら走っています。
当たり前の風景と化していますが、この状態には色々なリスクが潜んでいます。
今回はそんなチェーンの異音によるリスクと、その対策としての日常整備を紹介します。
目次
何故異音が出るのか
これはズバリ油切れです。
チェーンは金属で、スプロケット(ギア)も金属です。
当然、こすり合わせればガリガリと音が出ますし、摩擦で部品が削れたり、発熱したりします。
これらを防ぐために部品どうしの摩擦を低減するのが潤滑油です。
さらに、潤滑油にはチェーンの錆を防ぐという効果もあります。
しかし潤滑油は雨水などの要因で流失してしまいますし、潤滑油ありでも発生する鉄粉や路面から跳ね上げた泥などで汚れてしまいます。
その結果、油切れや油の中への異物混入によって異音が発生してしまいます。
異音が出てると何がまずい?
これは詳細を省きますが、以下のようなリスクがあります。
- 部品の異常な摩耗を誘発し、自転車の寿命を縮める
- 走行中にチェーンがちぎれ飛び、足に激突する。また、その瞬間にペダルが異常に軽くなるため、転倒する可能性がある
対策方法は?
ここからは上記を踏まえたうえで、異音の対策として行うべきメンテナンス方法について解説します。
一か月に一回は実施することをお勧めします。
ご自宅でも簡単に実施できる方法ですので、ぜひ実践してみてください。
必要なもの
- 中性洗剤
- 万能オイル
- ぼろタオル
- 水
万能オイルは百均のDIYコーナーや自転車コーナーに売られています。
クレ5-56を使う方もいますが、あれは本来錆落としや錆止めに特化した液剤なのと、すぐに蒸発してしまうためおすすめしません。
Tips.オイルの代用品
貧乏自転車乗りである筆者はチェーンオイルとして使えるものを色々試しました。
その結果、サラダ油が意外にハイパフォーマンスなことを発見しています。
どうやら常温で液状を保てる油なら何でもいいようです。
作業手順
ここから実際の作業に入っていきます。
手を汚したくない方はゴム手袋を着用するのがおすすめです。
まずはタオルをまんべんなく濡らし、少しだけ絞ります。
水が多少滴るくらいが目安です。
濡らしたタオルに中性洗剤を多めにたらし、泡立てます。
画像のように、チェーンをタオルで掴むようにしてチェーン全体をしっかり擦ります。
チェーンから全周にわたって黒や茶色い汚れが落ち、泡だらけになったら次に進みます。
水で泡を洗い流します。
洗ったあとのチェーンはこのようにきれいになっていると思います。
チェーン側面のサビは性能にあまり影響しないので、特に気にしなくていいです。
ピンぼけで申し訳ない...(-_-;)
チェーンに注油をしていきます。
チェーンのつなぎ目(コマ、リンクと呼ばれる)に注油します。
一か所ずつ注油するのがベストですが、全体にガーっとやっちゃっても構いません。
これで作業完了です。
作業が終わった後に乗ってみると明らかに加速の伸びがよくなったことを感じられるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。