安価なママチャリや折り畳み自転車に採用されるバンドブレーキ。
その構造上埃などが侵入しやすく、ブレーキをかけた際にキーキーうるさいというトラブルが多発するブレーキです。
しかし、ある程度はセッティングを合わせてやることで改善が可能です。
バンドブレーキを車体右側から見た写真です。
赤い部分がブレーキシューで、その内側で回転するドラムに擦りつけて制動します。
このブレーキシュー全体が同時にドラムと接触するよう調整すれば、鳴きはかなりマシになります。
今回用意する工具はモンキーレンチとプラスドライバー。
後述するねじ部分がサビているなら5-56も必要になります。
錆のひどいプラスねじを回す際はショックドライバーの使用がおすすめです。
ブレーキユニットの上と後方に一本ずつ、ブレーキシューの位置を決めるねじがついています。
締めると内側に寄り、緩めると外側に寄ります。
モンキーレンチでナットを反時計回りに緩めます。
プラスねじが回るようになりますので、適宜ブレーキシューの様子を見ながら調整します。
最後にナットをブレーキユニットに当たるまで締めれば完成です。
ブレーキシューが劣化していたり、精度の問題でドラム全体に接触しないといった原因で調整しても鳴く場合があります。
しかし、積極的に後輪ブレーキを使えばブレーキシューが摩耗して鳴きは減っていきます。